子宮頸がんはその95%以上がヒトパピローマウイルスウイルス(HPV)感染によって起こることが分かっています。このウイルスは性交渉によって感染する一般的なものですが、感染者の約10%程度に子宮頸部の細胞の異形成を起こし、それが前がん状態となり頸がんを引き起こすと言われています。この感染を防ぐため、世界に遅れること数年経って、日本でも2013年度から小学6年~高校1年相当の女子に定期接種として積極的勧奨が始まっていました。
その後、接種後時間が経ってから脱力や麻痺などの「多様な症状」と言われる神経性症状が副反応の可能性として報告されたことをきっかけに、ワクチンと症状との因果関係について情報収集し安全性の知見が得られるまで、積極的な接種勧奨が控えられてきた定期接種という不思議な立ち位置のワクチンとなっていました。
近年様々な知見から「多様な症状」との明確な因果関係が確認されなかったとの専門科会議の判断をもとに、この4月から全国的に積極的接種勧奨に復帰しています。詳細は、下記を参照されてみてください。
積極的勧奨が控えられていた時期に、接種機会を逃された方(平成9年度生まれ~平成17年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性)を対象に、国の方針であらためて接種機会を設ける取り組み(キャッチアップ接種)が3年間のみ行われます。
従来の対象年齢の方、キャッチアップ接種対象の方ともにお住いの自治体から案内が届きますので、案内を読んでいただき接種を検討されてみてください(接種義務はありません。あくまで本人ご家族がよく理解された上でご希望の方が接種できる取り組みです)。
キャッチアップ接種に関しては下記を参照もされてみてください。
当院でも接種が可能です。ご希望の方は下記予約システムからご予約の上来院くださいませ!